121 :ムササビ(26話目) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 04:46
私がまだ学生だった頃の体験です
友達のAが「いとこでペンションをやっている人がいるから卒業記念にみんなで泊まろう」
と、いうことになりました。ペンションのあるところは、あまり遊ぶところがなかったのでみんなで退屈してるとオーナーが「少し歩くと山があるから登りに行くといいよ」と教えてくれました。
私たちは山に登ってとても満足してしまい満足ついでに
「帰りは違う道で帰りましょう」と、今度は違う道から山を下りることになりました
しばらく行くと、手すりがなくなり、霧が出てきてしまいました。それでも私たちの歩く前にカップルの声が聞こえているのでその声を頼りに霧の中を歩いていました。
ところが、手すりの次は足下が悪くなっていたのです。
友達の一人が「ちょっとまって!おかしいよ!」と叫びました。
その時、今までの霧が嘘のように晴れて、目の前には崖が・・・・・・
あの時友達が叫んでいてくれなかったら、私はここにはいないでしょう。
霧が晴れたにもかかわらずカップルの声は
私たちの前でおしゃべりをしていました。誰もいないのに・・・