485 :アーケードゲーム板より転載:02/06/26 13:11
もう2~3年以上前になるかしら
以前行き付けだったゲーセンは
なぜだか知らないが必ず10時に閉店してた。
元々寂れたゲーセンじゃあなかったし、
大学の近くだったせいか、夜でも客は常に居た。
それでも店の親爺はわざわざ客を追い出してまで
(勿論、相手がドキュソだったりしても)
10時には必ず店を閉めていた。
行き付けだったせいか俺はその親爺と知り合いだった。
(といっても街で会ったら軽く挨拶する程度だけど)
ある日、俺が19XX(なかなか終わんないのよね、これ)
やってる時に、おやじが店を閉めると言い出した。
俺「何でいつもこんな早く閉めるんだよー」
無言でシャッターを閉め始める親爺。
周りの奴はぶつくさいいながらも店を
後にして行く。
むかついた俺はそんな親爺を尻目に1人ゲームを続けた。
「終わったら帰るからもうちょっとやらせてくれよ」
とかいいながら。
しばらくして面クリアのデモの最中、ふと後ろを見ると、
様子が変だ。
そこのゲーセンの扉はガラス張りなんだが、
その扉にぴったり張り付いてこっち見てる奴がいる。
シャッターしめた筈なのに。
驚いて動けない俺の横で、親爺が言う
「こんくらいの時間になるとな、たまに
ああいうのが見えちまうんだ、ここは。」
俺は親爺と二人裏口から店を出た。
そこの店はその後も代わり無く営業してる。