337 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/07 16:11
石川県のとある温泉旅館に行った二人のOLの話です。
二人はまだ宿を決めていなかったので最寄り駅で見つけた温泉旅館の
チラシをみてメールをした。ちなみにそのチラシはみすぼらしくすり切れた
藁半紙に印刷されていた。幸い空き室があるということで、二人はその
宿の世話になることにした。
二人は少し離れた目的地まで歩いていくことにした。が途中で荷物の
重たさと予想以上の距離にタクシー代をけちったことを後悔していた。
そんなこんなで二人はようやく宿に到着した。
贅沢ではないが、こじんまりとしたいい感じの秘境といった感じだった。
部屋に通された二人はひと休みし、まだ夕食まで時間があるのでA子は
露天風呂に、B子は町にお菓子などの買い出しに行くことにした。
A子は離れにある露天風呂へ行くために庭先を歩いていた。
とそのとき誰かに見られている気がした。ふと脇の小屋を見ると白髪の
老婆が窓格子からA子を食い入るように見つめていた。
A子は気味が悪かったが、さほど気にせず温泉へと向かった。
B子は買い出しを済ませ宿へと向かう途中だった。
先刻のこともありB子はタクシーで戻ることにした。
車に乗り込み運転手に行き先を告げた。が、運転手の反応は意外な
モノだった。「え?あんなとこに旅館なんてないよ。」そんなはずはない。
自分たちはそこに泊まってるのだからと説明し、とりあえずそこに
向かってもらうことにした。目的地付近へはすぐ着いた。しかし
それらしき旅館は全く見あたらない。あるのは鬱蒼とした茂みの中
の疲れ切った小屋だけだった。
他に考えられるモノがないということで、気味が悪いが,A子を見つ
けなければならないのでB子は中へと入って行った。タクシーの
運転手は何かあったときの為に一応待っていてあげると言ってくれた。
中は二人がチェックインしたときとはうってかわって、そこは
廃墟だった。二人の部屋らしき部屋にはいると荷物はきちんと整理
されていた。その時背後でドアが開いた。B子が振り向くとそこには
白髪の老婆が立っていた。「お食事の準備ができてます。お連れ様は
もう食堂に来られてますよ」と告げた。B子は老婆に導かれ食堂へ向かった。
そこにはお膳を前に正座をしているA子ともう一人、白髪の老婆が座っ
ていた。B子は一刻も早くA子を連れてここを出たかった。B子はA子の
横に座り、早く帰ろうと促した。がA子は反応しなかった。不思議に思っ
たB子はA子の肩を押した。A子は力無く崩れ落ちた。死んでいた。
B子は対面する老婆に死んでる。早く救急車を呼んでと言った。すると
その二人の老婆は言った「次はお前の番だよ。」
B子は一目散に駆け出した。必死に走りタクシーの待つ方へと走った。
運転手もそれに気づきエンジンをかけた。運転手の真っ青な顔が見えた。
何故かはわからないが、とにかくB子は車に飛び乗った。
助かった。車は猛スピードで駆け抜けた。運転手は言った。「何があっ
たかは知らないけど、あんたの後ろからものすごいスピードで人魂が
二つ追いかけてきてたよ。」
秘境温泉宿
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