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私が小学校3年生の頃、友人の家で、かくれんぼをしたときのことです。
その家は、5階建てのビルで、1階、2階がその家のお父さんがやっている会社の事務所で、3階以降は、自宅になっています。
子供部屋は、4階にあり、ここで私たちはよくかくれんぼをしました。
というのも、この家は、壁に備え付けの収納用の家具が多く、隠れるところには事欠かない構造だったからです。
さて、その日は、4人でかくれんぼをし、私が鬼になったときのことです。
友達3人が隠れるまで、100数えて、探すことにし、早速収納家具を一つ一つ開けて、2人まで、見つけることができました。
さて、最後の一人を探すべく、洋服たんすをあけ、洋服のかけてある間に手を突っ込んで探していると何かに当たりました。よく確かめると手があったんで、これを握手するような形で、ぎゅっと握り、見つけたーと叫びました。
そこで、手を思いっきりひっぱっんですが、でてこようとせず、力いっぱい引っ張っても一向に出てきません。
おかしいなあと思って続けていると、部屋の隅のほうのたんすのドアがばたっと開き、私が手を引っ張っているはずの友達が出てきたのです。
一瞬何がなんだかわからず、びっくりしていると今度は、私が握っている手が私を洋服ダンスに引っ張り込もうとしました。
必死で抵抗し手を放そうとしましたが、離れず、引っ張られ、体が半分くらい洋服ダンスに入ったとき、暗い洋服ダンスの中で、目だけが2つこっちを見ていました。
ぎょっとしているとその目は、笑いその瞬間手は、離れたのです。この光景を後ろで見ていた友達たちは、きょとんしてしているので、私が幽霊だと叫んだところ、みんなで一目散に下の階に逃げ出しました。
今でもあの手の感触は、忘れません。そして、これを気に変な体験をするようになったのです。
さて、予断ですが、4年くらい前にそのかくれんぼをした家の持ち主とばったり駅であったら、8年ほど前にも彼の弟が同じような体験をし、それから、1年もしないうちに交通事故でなくなったそうです