409 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/04/02 05:58
ある地方都市にいた頃のこと
週末の騒ぎも収まり、静まりかえった街を一人クルマで走るのは辛い。
残業でつかれきった身体をなんとか支えながら走っていると
まだ肌寒いというのに、赤いフレアスカートに白いブラウスの女性が歩いている。
普段なら顔でも見てやろうと徐行するのだが、今夜は一刻も早くベッドに入りたかった。
やがて街を抜けようというとき、暗がりから警官が飛び出して来た。
「恐れ入ります。飲酒検問です。」と言いながらクルマの窓に近づいた警官の顔が
後部座席を見るなり変わった。
「おい、オマエ!ちょっと降りろ。」と私を引き摺り下ろし、ボンネットの方へ連れて行くなり
同僚に「早く救急車を」と叫ぶ。訳がわからず「なんですか。」というと
「なんだじゃない!どうしたんだあの怪我人は」と後部座席を顎で指した。
「えッ?」と覗き込むとそこには、頭からおびただしい血を流し、白いブラウスを真っ赤に染めた
赤いスカートの女がギラギラした眼をこちらに向けて座っていた。
飲酒検問にて
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