290 :ムササビ89 ◆TC5.ZMGs :02/04/10 07:54
これは私の叔父の話です。
叔父は普段から豪快な人間で霊のたぐいは一切信じない人ですが、
特に酒が入るといつも以上に豪快になり、大酒を食らってはいつも
大虎になり恐い物無しになってしまう人です。
そんな叔父が例のごとく大酒を食らって正体を無くし終電も無くなってしまった
のであたりをふらふらしていた時、大きい方がしたくなり日比谷公園の
公衆便所に飛び込んだそうです。酔っているためしゃがんでいてもふらふらと
危ないので前の壁に手をついて用を足していると誰かが肩を「とんとん」と
たたいたそうです。泥酔している叔父が無視しているとさらに
「とんとん」と肩を叩いてきたそうです。
恐いもの無しの叔父はさらに無視していると
「やめろよ、今大切なところなんだからやめろよ」
と男の声が後ろから聞こえてきたそうです。大虎の叔父は
「うるせえな!人が気持ち良く用を足しているのに邪魔すんな」
と文句を言いながら思いっきり後ろを振り向いたそうです。
するとそこには舌をべろんと出して、目をひん剥いた男が首にロ-プを
巻き付けてぶら下がっていたそうです。
叔父の肩に「とんとん」とぶつかっていたのはその男のつま先だったのです。
さすがの叔父も一辺に酔いが覚めお尻も拭かずに公衆便所から飛び出して
交番に駆け込んだそうです。後に交番の警官に事情を聞くと、
首吊り自殺だったそうですが、叔父が発見したときには既に死亡して
何時間も経った後だと言われたそうです。