394 :ムササビりべんじ ◆TC5.ZMGs :02/04/11 22:12
私は何年か前に、ベービーシッターとしてある家に住み込みで働いていました。
その夏のある日、お客さんがその家に数日とまることになっていたので、
私は自分の部屋を譲り、一階の革張りのソファーで眠ることになりました。
とても大きなソファーで、私の足が向こう側につかえることもないくらいでした。
その晩は午前2時ごろに横になったのですが、なかなか寝付かれず、
それでも寝ようとしていると何だか急に寒くなって…。
なんと!粗末な服を着た外国人の母子(何世紀も前の人と思われる風貌)が、
手をつないですぐそばで立ったままじーっと私を見つめているじゃあありませんか!
続きの部屋にあるテレビの、主電源の赤いランプがはっきりとその母子を
透き通って見えています。
「うう、夢じゃない!怖いよー。」
その直後に金縛りにあい、気絶でもしたのか気が付くともう夜が明けていました。
その後聞いてみると、あのソファーはオランダからの中古品ということ
がわかりました。(関係があるかは謎ですが)
この話は忘れるようにしましたが、その後同じようなことはなかったものの、
どうも誰もいない部屋に人の気配を感じることが多かったものです。
その後、あるところで知り合ってとても仲良くなった人がその家にしばらくの間
滞在していたのですが、知り合って2年後にひょんなことからその話になりました。
すると彼女が、「私もあの家は怖かった。子供(当時3歳)にクッキーを
あげようとしたら、私とその子以外に誰もいないのに
(あのソファーに座ってる人にもあげてもいい?)って聞かれたの。」
そのとき、二人で同時に鳥肌が立ってしまいました。
今でも、あの母子の何かを訴えるような目は時々思い出してしまいます。