洒落怖

こっくりさんが連れていく

79 :通りすがり(仮):02/05/23 12:15

ある小学校で4人の子供が死んだ。
血まみれの文房具が散乱する教室には遺体の他に
ろうそく、灰になった紙、十円玉、テープレコーダー等があった。
警察では捜査の為、テープを検証することになった。
これはそのテープの内容である。

「あ、あ~・・・・・・まわってる?」
「多分大丈夫」
「なんか、ホントに知らない人の声入ってたらどうする」
「やめてよ、気持ち悪い」
「静かにしろよ、見つかっちゃうだろ」
「そうだね」
「じゃ、はじめよう!」
「○ッちゃん、ろうそく」
「ちょっとまって・・・・・・はい」
「火事にならないかな?」
「大丈夫だって、カーテン閉めてるし、先生も帰ったから見つかんないよ」
「いい? はじめるよ」
「うん」
「いいよ」
「×太、力入れんなよ」
「入れてないよ、ほら」
「全員ちゃんと(指)置いて」
「いい?  こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ、
こっくりさん、こっくりさん、お越しくださいませ」

(中略)・・・・以下しばらく、雑談と呼び出しが続く

80 :通りすがり(仮):02/05/23 12:16
全然動かないよ」
「おかしいな、こっくりさん、こっくりさん、おいでになりましたら
お返事お願いします」
「あ!!」
「動いた!!」
「『はい』!!」「いやー」「動いてる動いてる」
「おれ、力入れてないよ」「来た、こっくりさん」

(中略)・・・・以下しばらく、騒ぐ声と質問が続く

「もお、いい?」「うん」「そろそろ帰ろう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・ッ!」「『いいえ』」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・また『いいえ』だ」
「ちょっと、まずいよ、帰ってくれないよ」
「○木ちゃんどうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「また!! やだ、やめてよ!!」
「×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃないよ!!」
「絶対、(指を)離しちゃ駄目だよ」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさ・・・」「もう、やめろよ!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「こっくりさん、こっくりさん、どうすれば、お帰りくださいますか?」

81 :通りすがり(仮):02/05/23 12:17
「『あ』『ぶ』『ら』『あ』『げ』」
「そんなの用意してないよぉ!!」
「どうしよう・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。」
「動かない・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、油揚げはありません。
どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『お』『み』『き』・・・・なにそれ?」
「わかんない。どうしよう」
「こっくりさん、こっくりさん、オミキはありません。
どうすれば、お帰りくださいますか?」
「『こ』『ろ』『す』・・・・・・うそ・・・」
「もう止めろよ!! ×西!! おまえだろ、やめろよ」
「私じゃない!!」
「もう、やだ」(泣き声)
「×村! 静かにして!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください。
もう、おかえりください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「・・・・・・『ひ』『と』『り』」
「こっくりさん、こっくりさん、『一人』なんですか?」

82 :通りすがり(仮):02/05/23 12:18
「・・『ひ』・・『と』・・『り』・・・・『だ』『け』・・『つ』・・『れ』
『て』・・・・『い』『く』」
「やだ、やだ、やだ!!」
「(泣き声)」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「まだ、動いてる!!」
「『ほ』・・『か』『は』・・・・・・」
「・・・・・・」
「『こ』『ろ』『す』」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「こっくりさん、こっくりさん、お帰りください」
「『いいえ』」
「もう、いや!!」
「(指を)離しちゃ駄目!!」
「もう、知らない!! 私帰る!!」
「離しちゃった・・・・・・」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「・・・・・・動かないよ・・」
「どうしよう、ねえ! どうしよう!!」
「私、知らないよ! 私、しらない!!」
「やだ、(戸が)開かない!!」
「鍵かけられちゃったんだ!!!」
「どうしよう! ねえ、どうしよう!!」
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
「いつまでやってんだよ!」
「だって、帰ってもらわなきゃ!!」
「窓は!?」

83 :通りすがり(仮):02/05/23 12:18
「こっくりさん、こっくりさん、許してください」
シャッ(カーテンレールの音)
「いやあぁぁぁぁ!!!」「キャァー!!」
「こっくりさん、こっくり・・」

テープはここで切れていた。

もう片面にはなにも録音されていない。
遺体の状況から、各自の手にした血にまみれたカッター、
定規、縦笛、箒、などから、互いに殺し合たようにも見えた。

学校では、各教室に鍵が取り付けられていたが、数年前から、
実際に鍵をかけるのは、使われていない教室だけになっていた。
事件当夜も、現場となった教室の鍵は開けられたままだった。
ろうそくは途中で消えており、もし、ろうそくの明かりが
点いていれば、用務員が見回りをする際に気が付いたはずである。

また、窓には全て鍵がかけられていたが、窓の外側には、
一つだけ、子供のものと思われる、血の手形が残されている。
不思議なことに、教室からは四人の遺体が発見されたが、
遺体のどの指紋もその手形とは一致していない。

声紋鑑定の結果、テープには五人の声が録音されていた。
教員、生徒に確認をした所、テープ中の「○ッちゃん」
と呼ばれる女子生徒を知るものは、誰も居なかった。

この事件の真相は、未だ解明されていない。

https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1021887980/

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