457 :ガイシュツ多郎:02/04/04 11:24
この話しは僕が以前に常連だったあるサイトでの話しです。
そこは軽めのテキスト系のサイトで、個人の HP としてはそこそこの人気サイトだったようで、
平日でもざらに 1000 ぐらいはカウンタの回るとこでした。
管理人の文章も面白かったり、BBS でのやり取りも気さくで気負ったところも無く、フインキのイイとこでした。
そこの読み物というのが、管理人が街で見かけた変な物や人の事だったんですが、
その文章も変なコトを笑いながらも、暖かく見守っているような文章で、僕も毎回更新の度に、
「ええ話しやぁ」とジーンとしたり、モニターの前で一人笑いを堪えるのに必死だったりしたもんです。
ところがある日、いつものように更新チェックをして BBS を覗いてみると、
匿名で「何でこんなに私の事知ってるんですか?」って趣旨の書き込みがあったんです。
僕も気持ち悪いなあと思いつつ、管理人に任せた方が良いだろうと放置してて、
結局、管理人さんも放置する事にしたようで、誰もその書き込みにレスしないままログは流れていきました。
その一週間ぐらい後だったかな、また同じ人からと思われる書き込みがあって、その内容が、
「書き込みを無視するぐらいなら、もう私の事見ないで下さい」って感じでした。
もうこの辺で僕も、デムパかぁって思っていたし、常連の皆がそうだったように思います。
書き込みはどんどんエスカレートしていって、「私の事を笑いものにして何が楽しいんだ!」とか、
「どこから私を監視しているんだ!」とか病的になってきて、その頃には誤字脱字や変換ミスも目立っていました。
まともな会話を続けられるフインキじゃ無くなったんで、管理人さんは彼女(多分女性なんだと思います)の書き込みを規制して、
何とか BBS を元の状態にしようと努力したんです。
でも、どっかでプロクシの知識を手に入れたんでしょう、1ヶ月も経たないうちに彼女の書き込みが始まりました。
ひどい時には電波文章で BBS のログが全部流れてしまったりして、まともな会話は出来なくなってしまったんで、
やむを得ず BBS は一時閉鎖という事にして様子を伺う事になったんです。
それで、管理人さんとしてはせっかく人気サイトに育ったんで悔しかったんでしょう、
サイトへのアクセスログをとる事にしたらしいんです。
すると、ログをとり始めた初日から、彼女と思われるプロクシ経由のアクセスが日に 100 回以上、
そしてそれが日増しに 100, 200, 300, 500, 1000 …と増えていったそうです。
この時点で僕ならヒイちゃうんですが、管理人さんもよっぽどムカついていたんでしょう、
平然を装ってその事をネタに
「スゲェよなあ、更新もしてないのに毎日 1000 回もリロードしてくれる人のために、俺も頑張って更新するねぇ」みたいな事を書いちゃったんです。
これは僕も目にしましたが、いつもの管理人さんらしからぬ挑発的な文章でした。
次の日学校から帰って、僕はすごくイヤな予感を感じながら、そのサイトにアクセスしました。
なぜか、その日はいつもよりもアクセスに時間がかかり、404 にでもなったんじゃないかとドキドキしながら表示を待ちました。
そこには、今までの白を基調にしたシンプルなページでは無く、黒を背景にした中に血の様に真っ赤な文字で、
「やっぱり覗いてたんだねぇ!!!!」
(後日談)
管理人さんはハッキングの被害という事で警察に届けようと、index.htm を保存したそうです。
ローカルに落としたファイルを見ると 600KB 以上もあって、おかしいなと思いそれをエディタで開いてみると、
<!--コロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤルコロシテヤル-->
<!--呪呪呪呪呪呪呪呪呪恨恨恨恨恨恨恨恨恨恨悔悔悔悔悔悔悔悔-->
こんなタグで埋め尽くされていたそうです。
彼は怖くなって警察に届ける事もせず、程なく HP は閉鎖されました。