968 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/05 03:35 ID:MboWOdYo
映画監督の話
深夜のTV番組(関西のみ?)で、その日の企画は怪談だったのですが
その話の中の一つに映画監督の H 氏にまつわる話がありました。
ある時、H氏はスランプに陥っていました。
幾ら悩んでも、全く次回作のアイディアが 浮かんできませんでした。
そんな中、自分宛てのファンレターの中に一つだけ目にとまった物がありました
その内容は、
“ホテル(H氏の泊まっている)から、こういう道順に進んでいけば石畳に出るから
その先にいる子供の後に着いていけば、貴方の映画は完成する”といったものでした。
969 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/05 03:36 ID:MboWOdYo
H氏は、その手紙の指示に従いました。
すると、その手紙通り、石畳があり、その先には子供もいました。
子供は奥のアパート(?)の一室に入っていきました。
中に入るのに戸惑ったH氏は、窓の隙間からその部屋をのそいてみました。
そこには、子供の姿は無く、バスローブを着た女性が髪をとかしていました。
暫くすると その女性の後ろから、黒い影が現れ刃物で、その女性に襲い掛かりました。
それを見ていたH氏は、急いで警察に連絡して、駆けつけた警官と共に部屋にはいりました。
しかし、部屋の中には誰もいなく、争った跡もありませんでした。
警官は、H氏に「映画の制作で疲れている所為で、何か見間違えたんじゃないですか?」
と言いその場を去っていきました。
970 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/09/05 03:38 ID:MboWOdYo
数ヶ月後、H氏の映画は無事完成し、それは見事大ヒットしました。
その映画のヒットを祝うパーティーの最中にH氏宛てのプレゼントが、彼の元に届きました。
何だろうと思い開けてみると、それは一本の映画のフィルムでした。
早速、私に対する挑戦か? とその場にいた人達と 一緒にそれを見てみました。
そこにはH氏の姿が映っていました。
こんな映画に出た覚えはないぞと思いながら見ていると 「はっ」と気がつきました。
「これは、ひょっとして数ヶ月前の・・・・そうか まんまと騙されたという事か」
この事をみんなに話し
「監督の私が撮られている事に気がつかないとは」とみんなで笑っていた時、
H氏に電話がかかってきました。
「はい、Hですが」、
「こちら***警察ですが、実はあの後、例のアパートを調べた結果 、
あの部屋の床下から 身元不明の女性の白骨死体が出たのですが・・・・・」