314 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/31 00:21
あれはまだ、僕が6歳の頃。
その日は真夏の蒸し暑い日でした。
当時僕はこうした暑い日になると、
母親にお風呂に水を溜めてもらって、よく行水をして遊んでた。
その日も僕は行水をして遊んだ。
いつもは友達や兄弟と一緒に遊んでいたのだけど、
その日はたまたま僕一人だった。
風呂場の上には小さな窓があった。
その窓の外には、草が生い茂った空き地があり、
よくそこからノラ猫やらがお風呂場に入ってきたりして
ちょっとした騒ぎになる事もあった。
続く
315 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/03/31 00:23
続き
で、僕はいつもの様に水遊びをしていた。
その時、不意に窓の外から
「すいませーん」
という若い女の人の声がした。
当時子供だった僕は、何も不思議に思う事なく
「だーれー?」
と言い返した、するとその女の声は
「わたしですー」
と返した。
わたしです?今から考えれば変な返答だ。
当然僕はその女の人の声を知らない。さらに僕は
「わたしってだーれー?」
と言った。すると女の声は変わらず、
「わたしですー」
と答えた。
それ以降、女は何も話しかけてこなかった。
子供だった僕は、なんの疑問も持つ事なく、
そのまま風呂場を出た。
翌日。
僕の近所の友達が、僕を見つけるなりこちらに走ってきて
「なーなー、あっちゃん(当時の僕のあだ名)!
昨日さ、あっちゃんちの裏歩いててんよ。
そしたらさ、なんかボロボロの服着た女が立っとったで」と・・・
それから10年が経過しました。
僕も高校生になり、家も引っ越ししました。
ふとある日、両親からこんな話を聞かされました。
「あんた知っとった?前の家のお風呂場、
天井の所に人の顔みたいなシミがあってんで。
あんたら怖がるかと思っとったから黙ってたけど。」
僕は唖然とした。
終