623 :競馬好き:02/04/09 06:04
私が小学校5年生の頃の話です。
この日は八月の半ば位でちょうど夏休みだったかな。私は自分の部屋(2階の階段を上がってすぐ左の部屋)でぐっすり眠っていたのです。
まだ子供だし夏休みなのを良い事に夜遅く寝て眠くて眠くて。が、その日はなぜか途中にぱっちり目が覚めてしまい、時計を見ると午前2時ジャスト。
でもその内寝れるだろうとずっと寝る努力をしていたんですが…一時間近く経っても眠くならないんですよね。
大体その部屋は見た瞬間からいやな気配が充満していた部屋だったんですけどその当時の私には何も解らなかったのです。
そして寝つけないまま結局午前3時位まで悶えていたのですが。何かおかしいんですよね。
虫の声がしないんですよ。異常に静かなんです。
解るかな?とにかく何か変だなと思った瞬間に、外で猫の鳴く声がしたんです。
家の側はノラ猫がたくさんいたから珍しい事ではないんだけど、5分以上経っても鳴きやまないから、どうしたんだろうと思って左側の窓から外を見たんです。
だけど猫は見当たらず、何処から聞こえてくるのかもなぜかわからないんです。
それで気を取り直してまた布団に潜り寝直そうとした時に気付いたんです。
…この声はさっきから私の左耳から聞こえてきてる!私がどっちを向いていても!それが解ると途端に怖くなって、布団を頭まですっぽり被ってしまいました。
それともう一つ気付いた事は、よく聞いてみると、その声が猫ではなく赤ん坊の泣く声のようだと…。それに気付いた時点でもう私も半泣きです。
すると…その声は止み、部屋に静寂が訪れました。
しかしほっとした瞬間です。今度はまた左耳に水の流れる音がしてきたのです。いつまで経ってもその音は消えません。
このままではいけないと思った私は、勇気を出して布団から顔を出しました。
すると…闇の中で赤く光る二つの目があったのです。とても小さな目でした。
そう、小さな目だけが闇に浮かんでいました。その後の記憶は無く、気付いたら昼間の12時頃でした。
左耳
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