242 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/08(日) 22:31
かなり洒落にはならないけど、あまり怖くない話です。
私が13歳で、高校入試の勉強をしていた頃の出来事です。
私は、ちょっとした進学校に行きたいと思っていたので、週に2,3回は
夜になると机に向かって勉強していました。
ところが、勉強していると、本棚から本が落ちるのです。あれっと思い入れ直す
のですが、しばらくするとまた落ちます。しばらくそういうことが続いたので、
ギュウギュウに詰め込んだら、なかなか落ちなくなりました。
次はラジカセです。その当時のラジカセは機械式で、再生ボタンを押すには
ガシャッと押さなければならないので、誤動作は普通しません。
それが突然押されるのです。さすがにおかしいなあと思いはしたのですが、
とりあえず鳴ったら止めるというのが定番になりました。
そんな出来事が季節が過ぎるくらいの間続くと、人間とはすごいもので、
何かが起きる前に感じるようになりました。それで、バッと振りかえると、何も起きません。
時々振り返るのが遅れると事件発生になりましたが、段々と気が付くタイミングも
早くなってきて、そのうち完全に制圧することができました。
しかし、まだ次がありました。
243 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/07/08(日) 22:32
しかし、まだ次がありました。
夜中に3人の女性が楽しそうに笑いながら会話している
声が聞こえてきたのです。家には母と姉の二人しかいないので辻褄が合いません。
時間も夜の10時を過ぎている時ですし、家は結構田舎なので家の外で会話している
とも思えません。
何か知っている人の声のようだけれども、しかし誰の声だかがわかりません。
聞こうと思うとはっきりは聞こえませんが、どうやら、私のことが話題のようです。
「~はあんなに勉強してどうするのかねえ、無駄だよね」「あはは、そうだね」
というような、人をバカにした発言の連続です。
とりあえず自分の部屋のドアを開けて外に出てみても、念のために家の外まで
出てみても、何も聞こえません。
ところが、自分の部屋に戻ると、また人をネタに談笑する声が聞こえてきます。
さすがに夜中にうるせえっと叫んだりすると、自分がヤバイ人になってしまうので、
ちょっと困ったのですが、そのうちに声のする方向を本気で睨み続けると声がやむ
ことに気がつき、声がする度にその声のする方を睨みました。
まあ、こんな生活がしばらく続いて、勉強するのも面倒くさいと思っていたのもあり、
徐々に勉強しないで遊びにいくようになりました。近所の山を夜登って、アオハズクの
声を聞いたりとか。
で、ここまで読んでくれた人は、何が「死ぬほど洒落にならないんだよ?」とか
思っているかもしれませんが、珍しく自分から勉強をする気になっている時に、
おもいっきり邪魔されるのは、とっても洒落にならないと思いませんか?
もちろん私は進学校には入れず、3流高校に入ったわけであります。
ま、ホントに勉強する気があればちゃんと勉強できたんだろうけどさー。