48 :ムササビ(コピペ1) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 01:18
このお話は6年ほど前 福井のあるお店にいたときにアルバイトの大学生に聞いた話で彼の体験談です。
彼は私立大学の5年生(涙) 馬術のスポーツ推薦で入学した学生です。
結構ここの馬術部は名門で、1年のときは専門の寮で生活をしていたそうです。
そんな寮で体験した話だそうです。
彼はある日、寮の自分の部屋のソファーで寝ていたのですが、突然ドアが開き誰かが部屋に入ってきた
そうです。しかし彼は。
「また誰か先輩が来たな。 めんどくさい寝たふりしとけ。」
と思って寝たふりをしていたそうです。体育会系の寮生活は1年生には大変だそうです。
しかし寝たふりをしている彼に突然金縛りが襲い掛かりました。
「やべ~ 誰か来て助けてくれ!」
と思ったそうですが当然そんな都合よく来るもんでもありません。
だいぶ長い時間金縛りにあっていたそうですが、そのうち
「もしかして これ自分でとけるんじゃないのか?」
と恐ろしいことを考えたそうです。
そして彼はチャレンジします。
懇親の力をこめて組んでいた両腕をじりじりと必死に離していきます。
すごい力で締め付けられているのですが、彼の力の方がわずかに強かったそうです。
そしてついに両腕を伸ばしきりました。その瞬間締め付けていた力がなくなったそうです。
(でも金縛りってそんなことできるもんなんでしょうか? 彼は特別では?)
自力で金縛りを解ききった彼は意気揚揚にソファーから立ち上がり
「ふざけんなよ 金縛りなんてこんなもんだい。バカ!」
みたいな悪態を一人でついたその時。
「ぐあぁぁぁぉ~・・・・・・・・・」
彼曰く、電気を帯びたような、なんとも言えない男の叫び声が顔の目の前の空間から聞こえて
彼は姿の見えないそれにソファーにおしつけられました。
そして今度は両腕を強引に開かれそのまま金縛りになってしまいました。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
彼は心の中で謝ったそうです。でも姿の見えない彼は相当ご立腹だったようです。
手を開かれた彼の上半身をまるでストレッチのように強引にひねり始めたのです。
「痛い、かんべんしてくれ!」
彼は殺されると思ったそうです。
そしてもうこれ以上は危ないと彼が思ったとき、ふっと外部からの力がなくなり金縛りが解けました。
49 :ムササビ(コピペ2) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 01:19
もう彼は部屋から逃げ出すので精一杯です。
走り出した部屋のドアはなんとしまっているんです。誰も入ってきてないんです。
そしてさらにびっくりすることに彼の体はこのドアをすり抜けて廊下に出てしまいました。
これには彼もびっくりです。(あたりまえです。)
廊下に出た彼はなぜか自分の体はまだ部屋の中に残っているんじゃ?
と考えたそうです。
「マズイ 戻らなきゃ!」
部屋の中の恐怖よりも自分の体に戻れなくなるという恐怖が強かったそうです。
そしてまたドアをすり抜け部屋に入ろうとした瞬間・・・・・・。
ド~ン!
凄まじい音と共に彼は廊下に倒れました。
そうドアにぶつかったのです。
今回はすり抜けられなかったのです。体は実体だったということですね。
その音を聞いて他の部屋の人が廊下に出てきました。
彼は今の出来事を説明しますが誰も信じません。まあそうだと思います。
それ以来彼は金縛りに会う度に怖いと思うよりも、抵抗しちゃいけない、と思うそうです。
それ以来その姿の見えないものは来てないということですが、あの声は一生忘れない、といってました。
「いやあ~ 金縛りに逆らっちゃいけませんよ。」
彼は言いましたが、腕力で金縛りに対抗しようという人はまずいないと思いますよ。
でもホントだとしたら結構怖い話しですよね。