96 :本当にあった怖い名無し:2020/12/08(火) 20:50:55.53 ID:GQYzcjJ90.net[3/3]
とある田舎の霊場巡りをしていたときのこと。
山中の道を歩いていると路傍の小さな祠の中に、男性自身の形をしたモノが置いてあるのを見つけた。
こういう場所では「金精様」という性神を祀っていることがたまにあるのだが、
それは古いものではなく、樹脂か何かでできた、大人のオモチャというやつだった。
誰かが悪戯で置いたな、と思ってその場を立ち去った。
山奥にある霊場に参拝してその帰りに同じ祠の前を通った。
するとさっきはそこにあったはずの男性自身がなくなっていた。
あまり人通りのある場所ではないのだが。
持ち主が持って帰ったか、誰か欲しくなった奴が盗んでいったのか…
するとどこからともなくか細い声が聞こえてきたような気がして、
耳をすましているとだんだん声が大きくなって、それは女の喘ぎ声にしか聞こえなかった。
祠の周囲を見回してみたが誰もいない。
声だけがどこからともなく聞こえてくるのだ。
何ともいえない気分になり、早々にその場を立ち去り山を下りた。