431 :ムササビりべんじ ◆TC5.ZMGs :02/04/12 00:40
京都市内の病院で働いている看護婦です。これは私が看護学生だった時の話。
お金がなかった私は、共同生活はいやっだったんですけど、付属の学生寮にすんでいました。
入った当時、もとい初日から「出る」という話を聞かされ、夜中にパタパタ走り回る音や、
金縛りに会うこともしばしばあったのだけれども、直接「見る」こともなく、人も多いし、
毎日大変な毎日だったので、疲れてるんだよ。と自分に言い聞かせていた。
ところが、入寮して1月くらい過ぎたころ、たまたま週末に、親しくなった寮の友人と
飲もうかという話になり、おなじ5階の真中の私の部屋に集まり、10人ちょっとで
狭い部屋にぎゅうぎゅうになりながら飲んでいた。(一部屋4人部屋だが、4畳ぐらい
の部屋を二人で使い、入り口がひとつ部屋が二つという形だ。二段ベットもあったけどね。
せまいっちゅうねん!)で飲むといっても、お菓子を食べながら、ひとりは缶ビール1本
くらいだったり、一人は紅茶にリキュールを混ぜる程度だったりとほとんど飲むというより
日頃のうっぷん晴らしの話をすることがメインだった。
そうするうちに話もつき、ひとりひとり部屋に戻り、夜中の3時ごろには、おなじ5階の
4人だけが残り、そろそろ部屋に帰労ということになった。寮の中は省エネのため、
廊下の電気が21時には消されている(狭い上にけち!)ため、廊下は真っ暗。
みんなで帰ろうね、と仲良くろうかを歩いて出ていったときだった.3秒ぐらいして
突然「ぎゃーっ!!」叫ぶ声がした。びっくりして、廊下に出るとその子らの部屋の
手前で腰をぬかして逃げようとしてるところだった.
「どうしたん?」ときくと、「・・・あれ!あれ!」とその子らの部屋のドアの上のほうを指差している・・・
なんやの・・・と思い、見上げると、そこには、20代後半?ぐらいの細めの髪の少し長い、
青白い顔の女がにたぁーと笑ってドアよりも上のほうから肩まで身を乗り出しているではないか!
冗談じゃない!あれはどう見たっておかしい!これはちょっとやばいとおもい、その子らを
引きずって3階のべつの友達の部屋まで逃げた。とりあえず、夜が明けるまでそこですごし、
明るくなってから部屋に帰った。
それから、よく調べてみたけど、どう見ても体をあんな形で乗り出せないし、それにそんな
隙間はないんです。
おまけに、あの時私は聞こえたんです。「・・・ふふっ・・・みてるよ・・・」って。
聞こえたのは私だけだったみたい。
それからというもの、前にもまして、あちこちにいるのに気付きやすくなってしまいました・・・
だけど最近はちょっち免疫がついたのか、たいしたことじゃ驚きません・・・
それより生きてる人間のほうが恐ろしいことのほうが多い.