64 :ムササビ( ◆TC5.ZMGs :02/04/10 03:24
その頃私は小学校3年生くらいでした。
3年のトイレはよく出るらしく、私は見たくないものばかり見ていました。
ある日のことです。
私がトイレに入るとドアを開く音がしました。
私は「あ、そうか。友達が入ってきたんだ」と思い、少しだけドアを開けてみました。
すると・・・・・・なんとそこにいるのは友達の誰でもなく、人形だったのです。
私は驚いてドアを閉めました。その時はさほど恐怖心がなく、「大丈夫だ。ばれはしない」と心に言い聞かせていました。
しかし「こつ・・・・・・こつ・・・・・・こつ・・・・・・」とだんだん近づいてくる足音に、「大丈夫だ」と
言い聞かせていた思いは見事に崩れ去りました。
「もうだめだぁ・・・・・・」と絶望に浸っていると、その音は聞こえなくなりました。
私は安心して気をゆるめました・・・・・・その時です。
「にゅっ」と人形の手がトイレのドアの隙間から出てきたのです。
「!!!!」私は体が固まってしまいました。
その手は私を探すように左右に動いているのです。
私は決心を決めて思いっきりその手を足で踏み潰しました。
「う!!」 人形はうめき声をあげて消えてしまいました・・・・・・。
その後、私は「もう済んだことだしぃ・・・・・・」とか言いながら教室に戻りました。
それから私はトイレではあんまり見なくなりましたね。