129 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/05/27 00:44
久し振りに同窓会の誘いが来た。そもそも、それがおかしかった。
死んだ筈のTから誘われたからだ。びびった俺はIに相談した所、
Iにも来たという。仲の良かった十数人に来たらしい。
キッカケは不気味だけど、皆で会おうという事で、お参りも兼ねて簡易同窓会になった。
参拝も済み、丘の中腹の母校の上にある集会所で飲んで食べて歌ってた。
そんな時、Tが入って来たのだ。驚いた俺だが、Iが肩を叩いて「解かってる」
というような目で見てきた。皆も同じ感じだった。
女子に至っては「T君こっちきなよ~」なんて言ってる。
「そうか、みんな解かってるのか。だよな、Tも会いたかったんだよな~」
そう思った俺はその後も楽しく遊んだ。
130 :129:02/05/27 00:59
そろそろどうしようとゆう時、2次会の話になった。
皆は行くようだが、俺は仕事があったので断った。
でも皆しつこく誘って来る。もちろんTも。
あんまりしつこいので強引に帰ろうとしてIに
「ホントご免、帰るよ」と言ってふすまに向かった。
ガシ!っとIに腕を掴まれた。
「ホント駄目なんだよ~」と言って振り返えると、Iも他の皆も白目の薄ら笑いで
「いいからお前も来いよ」
131 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/05/27 01:23
俺はとっさにIの腕を振り払い、集会所を飛び出した。
2~3日経ってからIに電話をかけてみた所、連絡がつかない。
別の奴にかけても誰一人電話に出ないのだ!
あれから何年経ったんだろう…
俺はあの時、皆と一緒に行くべきだったんだろうか…(了)