422 :ムササビりべんじ ◆TC5.ZMGs :02/04/12 00:22
もう20年ほど前になるでしょうか、まだ弟が小学生だった頃、
家を新築するために一時的に仮住まいをしました。弟は当時からだが弱く、
しょっちゅう熱を出しており、その時も40度近い熱を出して寝込んでいました。
父が単身赴任をしていたもので、その日は母と当時中学生だった僕が交代で、
面倒を見ていたのですが、深夜突然弟が怯えだし「仲間が殺される!順番に殺される!」
と叫ぶのです。その時は高熱にうなされて怖い夢を見ているんだろうと思って、
なだめて寝かしつけていたのですが少し眠っては叫んで起きるを繰り返すのです。
とうとう朝方になって「今度は僕の順番だ!眠るのはいやだ!次は僕が殺される!」
と言って眠るのを拒否します。幸い朝8:00ごろに医者が来て解熱剤と鎮静剤を
注射してくれたのでぐっすり眠り夕方には熱も下がり数日後には元気になりました。
で、その時のことを弟の話しても何も覚えていなくて「気持ち悪い話をするなよ」
と言う始末。ここまでは何でもない病気の話ですがその続きがあります。
それから数年後、近所のおじいさんからたまたま聞いた話なのですが、
その仮住まいをしていた場所というのは、戦前まで屠殺場だったらしく
いつも殺される牛の断末魔の悲鳴が響いていたそうです。
弟が夢で見たものはその光景だったのでしょうか?