830 :峠:02/03/27 00:07
これは、仲間達4人とドライブがてら、夜景の美しいある峠に行った人のお話です。
その峠は電灯もあまりなく、とても暗い道だったそうです。
どんどん走っていくと途中、暗闇の中に、電話BOXがポツンと光っていました。
そしてその電話BOXの中には、長い髪の女の人が・・・。
しかし、不思議なことにまわりには民家もなく、その人が乗ってきたであろう
乗り物も、周辺には見あたらなかったのです。
(まぁ、彼氏かなんかとここに来て、喧嘩でもして車を降り、
迎えに来ての電話でもしてるんだろうなぁ・・・)
なんて思いながら、その場を通り過ぎたのです。
しかし、少し気になったので、友達に「今電話BOXにいた女の人・・・・」
と言いだしたのですが、友達みんなは
「へ??電話BOXに??いたっけ?人なんか・・・確か誰もいなかったよぉ。」
「・・・・。」(え?私はしっかり見たのに・・・あれれ???)
そう思っていた時です!!
車の背後に、何か気配を感じ振り返ってみると!!
さっき電話BOXにいた女の人が、物凄いスピードでこちらに向かって来るでは
ありませんか!!!
それも、足で走っているのではなく、
両肘で、体をズルズル引きずりなが
ら・・・・・。
運転している友達に「もっととばして~~~!!!
早くぅ、追いつかれちゃう!!!」
友達もただ事ではないことに気づき、スピードを上げました。
他の友達も、異変に気づき、顔色が青くなっていきました。
しかし、両肘で走ってくる女の人のスピードは凄く、とうとう車と並んだのです。
そして、こちらを見、
凄い形相で睨み付けたかと思うと、
車を追い越して行ってしまったそうです・・・。恐い・・・。