215 :犬に感謝:02/03/29 07:02
はっきりいって俺には霊感なんてものは無い。金縛りも20年ちょっと生きてきて
一度も無いぐらいだ。
そんな俺に唯一起きた霊的現象?の話。
まだ実家にいた頃の話。犬を飼っていたのだが面倒くさがりの家族のせいで
散歩は俺の日課、というか嫌々毎日習慣的にやっていた。
その犬というのがとても臆病な奴で、他の散歩犬が近づいてくると脅えな
がら俺の背後に身を隠すような小心犬。
まぁその日も小心犬を連れてお散歩してたわけです。
毎日のお散歩コースは徒歩一分の保育園。その保育園ってのは災害避難所
なんかに指定されていて台地になっていたわけです。
その台地の斜面には草木が生えていて犬糞を不法投棄するのには絶好な場所。
なので、いつもその斜面に犬を歩かせて糞をさせて、糞をシナイならいつまで
も斜面をつたい台地をぐるぐる周る。
その時もいつもと同じく斜面に犬をのせて散歩をスタートさせたのだが・・・。
つづく
216 :犬に感謝:02/03/29 07:04
散歩を始めてからものの数分も経たない頃、何故か犬が唸りだした。
「ウゥゥゥゥ」
この子は一体どうしちゃったの?なんて思って、だまらっしゃいとばかりに
縄をグイグイと引っ張ってやるのだが、一向に唸る事をやめようとシナイ。
なんかオカシイと思い、犬が唸り声を上げている方向を見てみると進行方向
、いわゆる台地の次の辺に向かって唸っているのだ。
まあ、台地なので次の辺、曲がり角の方向の視界は0である。
他のお宅のワンちゃんでもいらっしゃるのかしら?なんて一瞬思ってみたものの
万が一にも、うちの小心犬が他の犬に対して威嚇行動を取るだろうか?という
考えが頭をよぎった。
変な違和感を感じながらも歩を進めめるべさと、歩き始めようとしたときだ…
つづく
217 :犬に感謝:02/03/29 07:05
「ズゥゥゥール ズゥゥゥール」
と何かを引きずるような音が犬の唸った方向から聞こえてきた。
?。脚でも怪我した奴でもいるのか?なんていうノー天気な思考が先に頭の
浮かんできたが、一瞬で奇妙な感覚に全身が支配された。
「ズゥゥゥゥール ズズゥゥゥゥゥール」
いくらなんでも脚が悪いからといって、こんなに音を出しながら歩く奴はいない
犬は相変わらず唸りつづけている。
これはヤバイのでは?逃げなければ!という思考が頭を走るが、その時何故か
ここで逃げたら男が廃るだろう、という訳のわからない思考が横槍を差して来て
やっぱ歩を進めよう、と唸る犬を引きずろうとしたその時…。
「チィリィーーーン ズゥゥゥゥール チィリィーーーン ズゥゥゥゥール 」
今度は鈴の音がその音に混じり出したのだ。
これは…ヤバイ…、本気でそう思った。
危機回避本能のみたいな物を感じ、きびすを返して家に向かいダッシュ帰宅(w
一体アレはなんだったのでしょうかねー。ほんとに見ないで良かった