416 :ムササビりべんじ ◆TC5.ZMGs :02/04/12 00:14
小学校3,4年の頃、父の実家に一人で泊まったことがありました。
「子供は早く寝なさい」と言われ、2階の一室に布団を敷いてもらって
横になっていたのですが、隣の部屋との境の障子窓が明るくて眠れません。
誰の部屋なのか、話し声もします。好奇心に負けて、こっそり窓に忍び寄った
私は、障子戸を細く開けて中を覗きました。するとこたつの上掛けらしい布の
端が見え、誰かがあたっている気配がしました。床にお菓子の袋などがあります。
その中に「おやっ」と思ったことがありました。覗いた戸の正面の柱に、
最近亡くなった祖父の額入り写真が立てかけてあったのです。
子供心に「死んだ人の写真を床におくなんて・・」と思いました。
それから電球がいやに低いところにあったことです。
そのまま布団に戻って寝てしまったのですが、翌朝叔母に隣の部屋は誰の
部屋かと聞くと、「部屋なんかない」といわれてびっくりしました。
「絶対に部屋はあった」と言いはる私の前で叔母が件の障子戸を開けたとき
見たのは確かに部屋ではなく、一階から吹き抜けにつながった天井までの
空間でした。が、同時に昨夜の部屋の中?と同じ位置に、電球と仏壇の上の
鴨居にかかった祖父の写真があったのです。
「ゆうべのことは夢じゃない・・・」
いったい私の見たものはなんだったのでしょうか。
部屋にいたのは誰だったのでしょうか?