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終わらない夢の続き

642 :ムササビ(長い) ◆oHOLJw9E :02/04/21 01:28
これは二年前、ホノルルマラソンでハワイ・ワイキキに行ったときの悪夢です 。
私は、トイレ側のクローゼットの方を向いて、ベッドの端っこに寝てたんですが、夜中ポカッと目が覚めるんです。
もちろん室内は現状と同じですから薄暗くて、見えてる物もまるっきり変わらない。

せっかく目が覚めたことだし、トイレにでも行くかと思って、一回目はトイレに行きました。
そして「なんで目が覚めたんだ?」と思いながら何事もなく戻ってきて蒲団に潜り込み目を瞑ります。
するとまたポカッと目が覚め「あれ、今のって夢か」って思うんです。
「リアルな夢だなぁ」と思って、「きっとトイレ行きたいんだな」と思い、二回目またトイレに行って蒲団に潜り込み、目を瞑ると、またポカッと目が覚める。

三度目になると眠たいし面倒くさいから、「また夢か。いいや、寝よう」と思って、今度は蒲団から出ずにそのまま目をつむったんですよ。
瞑るとまたポカッと目が覚め「あれ、今のってまた夢だったんだ」って…。
四度目になるとさすがに薄気味悪くなって、起き上がることも目を瞑ることもできなくなり、暗闇見つめてじっとしてたんです。

でも、別段なにが起こるってわけでもなく、何事もないのでそのままうとうとして目を瞑ります。
するとポカッと目が覚める。
五度目はさすがに、「なんだ、今までのって全部夢だったの?じゃぁこれは?」と疑い出します。
すると今度は、トイレから水音がしてギクッとかしちゃったんですよ。
固まってじっとしてると、寝巻き姿の母が出てきてなんだかホッとして声をかけました。
母に、「起こしちゃった?」って言われて、今までと違う展開なので「夢じゃないや」と安心してしまい、たわいもない話とかしてまた蒲団に戻り目を瞑る…

すると、また目が覚める。
ここら辺りから、自信がなくなってきます。
さっき起きていた母に「眠れないの?」と聞かれたり、彼も起きてきたりするんです。
で、彼らと少し話して蒲団に戻り、目を瞑るとまた目が覚める。

十回目近くなってくると、自分でも自信がなくて、起きた途端に腕時計を見て時間を確かめたり(いつ目が覚めて見ても、夜中の三時でした)、起きてる彼らに「これって夢じゃないよね?」と聞き出したりしてました。
最初は「なに言ってるの」とか言われました。
何度も、今度こそちゃんと目を覚ますぞ!!と思って目を瞑るんですが、すぐにポカッと目が覚める。
しかたなく部屋中歩き回っておかしいところを捜すけど、夢らしいところなんてどこにもない。
最後の夢は本当に疲れちゃって半泣きで、でも部屋中を見て回って「また夢なのかも」と私が焦り出したら(さすがに疲れて焦ります)、彼が「これは夢だよ」て言うんです。
「夢だよ。区別がつかないの?」って。つかないんです。

「もう現実に戻りたいよ」って泣きついたら、彼が「じゃぁ、ちょっとこっちにおいでよ」って言って、ホテルのドアから外に連れだそうとするんです。
でもなんか、そっちに行きたくなくって嫌がって逃げたら、腕を掴んで強引に引っ張るんですよ。 普段はそんなことしないヒトなのに。
それでも行きたくなくて抵抗してたら、無理矢理ドアから外に連れ出されちゃうんです。
そしたらポカッと目が覚めて、また繰り返し……。
でも、今度はさっき途中から起きちゃった彼らが寝てて、最初に目が覚めた時と同じに薄暗くてシーンとしてるんですよ。
振り出しに戻るって感じで。

全然変わってることとかなくって、現実なんだっていう自信が全くなくて部屋中見てまわり、最後に寝ている彼を揺すり起こして「これって夢じゃないよね?」って聞いたんです。
熟睡していた彼は最初起きてくれなくて、何度も揺すっていたら凄く迷惑そうに「なに?」と言われてしまいました。
私に叩き起こされた彼に、「助けてくれてありがとう」と言ったら、「なんだかわかんないけどよかったね」と言ってまた寝てしまいました。
時間は、二時半でした。
あのまま永遠に夢が続いてたらって思うとすっごくコワイ。
夢だってわかってるのに、目覚める方法がわからないんですよ。
とにかく物凄っく疲れるし、怖かったです。
朝、母に聞いたら、夜中に一度も起きなかったそうです。いやはや。
今、これを書いている私も、まだ夢の中だったらどうしよう……。

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