不可解な話

あと一人乗れますよ

827 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/21(火) 15:16
どこかにあった「クラクションを鳴らす霊柩車(?)」に似た話

深夜、窓の外に気配を感じて女は目を覚ました。
部屋は2階で、外から侵入できるような階段やベランダなどはないのだが…
不審に思いつつ彼女は窓を開けてみる。

見下ろすと家の前の道に一台の霊柩車が停まっていて、運転手らしい黒服の男が
その傍らに立っている。
この近所で葬式が?誰かが死んだという話も聞かないが…

黒服の男が彼女を見上げて言った。
「あと一人乗れますよ」

ぞっとした彼女はあわてて窓を閉める。
不吉なものを見た気がして、朝までベッドの中で震えていた。

朝になると、霊柩車も黒服の男も現実ではなく夢に過ぎなかったのだろうと思える。
事実、一階に寝起きする両親も夜中に車の気配など感じなかったという。

だが彼女はその夜も次の夜も続けて同じ夢を見る。
夜中に目を覚ますたび、また見てしまう…そうわかっていながら同じように窓を開け、
同じように黒服の男が繰り返すのを聞いてしまう。
「あと一人……」

828 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/21(火) 15:17
悪夢にうなされやつれた彼女を心配した友達が、気分転換にと買い物に誘った。

デパートは休日を楽しむ人々であふれていた。彼女たちも存分に楽しみ、そろそろ帰ろうかと
地下駐車場に降りるエレベーターを待つ人々の列に並んだ。

扉が開くと、人々は押し合いながらエレベーターの中へと進む。
喧噪に負けまいとエレベーターボーイが必死に声を張り上げ誘導する。
やっとエレベーターに乗り込みかけたところで彼女はあの声を聞いた。
「あと一人乗れますよ」

黒服の男……ちがう、エレベーターボーイだ、しかし…
彼女は呆気にとられる友達を引っ張り、人の波に逆らってエレベーターから離れた。

大勢の人を乗せたエレベーターは彼女たちの目の前で扉を閉め降下していく。
「どうしたの…?」
友達の問いかけは下からとどろいてくる轟音と悲鳴にかき消された。
エレベーターを支えるワイヤーが切れ、中の大勢の人もろとも地下まで叩きつけられた音だった。

https://piza2.5ch.net/test/read.cgi/occult/996631052/

-不可解な話
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

不可解な話

脱衣所

99 :ホテル怖い:2000/08/05(土) 02:52 僕の友達の友達から聞いた話です。 文章下手ですが、ちょうどよかったんで、お話しします。 当時、大学生のその人は8月の終わりのオフシーズンに家 ...

不可解な話

どこに民家があるというのだね?

523 :フェイント:02/03/23 16:29 男が山の中で道に迷ってしまった。 遭難、という程大袈裟ではない。暗くさえなければなんとかなりそうなのだが、 いかんせん暗すぎる。どっちに進めばいいの ...

不可解な話

田中河内介の最期 (牛の首系)

380 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/03/27(火) 18:24 田中河内介の最期 大正時代の始め頃、東京の京橋に「画博堂」という書画屋があって、そこの3階には同好の志が集まって持 ...

不可解な話

疲れた顔

101 :ムササビ(19話目) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 04:27 高校の生物の先生の体験談です。 当時、彼は独身で一人暮しをしていました。 ある日、彼はとても疲れて帰ってきました。 ...

不可解な話

オフ会の帰り

213 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:01/12/04 16:23 ネットで知り合った8人の若い男女がオフ会をやる事になった。 ほとんどがリアルでの面識は無い者ばかりで多少の不安もあったが、 ...

© 2026 オカルトペディア Powered by STINGER