612 :コピペでございま~す:02/04/20 23:11
あるトンネルの話。
○場所詳細
幅は2メートル弱で、高さは2メートル50センチぐらいと思われます。
地面は、非常に土砂等で汚く、夜は電灯が点いていないので行く場合は懐中電灯が必要です。
既に使用されていないトンネルで、車が来る心配はありません。
(そのトンネルに続く道は、車止めの柵があるからです。)
トンネルの長さは200メートル弱です。
それでは、そのトンネルであった出来事をお話しします・・・・
613 :コピペでございま~す:02/04/20 23:15
私と、友人達は、久しぶりに会ったので、
高校時代の様に心霊スポットに行くことになりました。
しかし、大抵の心霊スポットに行った私たちは、
自分たちで新しい場所を見つけないかと言うことになり、車で出掛けることに。
しばらく走っていると友人が、
「おい、あそこに道ないか?」と、言ってきました。
私が見てみると、確かに、人が歩いていけるような道がありました。
私が、「それじゃあ、言ってみよう。」と言い出すと、
みんなは、やっぱりきたかと少しげんなりしていました。
電話ボックス近くに自動車を止め、歩いていくと、
山の茂みにぽっかりと大きな口が開いているではありませんか。
そう、なぜかこんなことろにトンネルが存在していました。
そこは、空気が周りより冷たく、非常に不気味な雰囲気がありました。
私が「行ってみよう」と言い出すとみんなは少し、緊張した面もちになりました。
懐中電灯をつけると、まっすぐなトンネルで、
空気はひんやりと冷えていました。
しばらく前進すると、「ピチャン、ピチャン」と、水が滴り落ちている音がしました。
それもそのはず、トンネルなのに、大きな水たまりがあったのです。
614 :コピペでございま~す(これで終わり):02/04/20 23:18
私は、それでも前進しようとしました。進むにつれ、
水の深さがどんどん深くなっていくのです。
深さは、私の踝(くるぶし)の近くまで深くなっていました。
あとちょっと、あと10メートル行けば、トンネルからでられるのに・・・・
「これ以上進んだら、俺らびしょびしょになるぜ。」
仲間の一人が言い出しました。
「俺なんか、靴下ずぶぬれだよ・・・・」
確かにそうでした。そいつはスニーカーで来たもんだから
既に、靴がほとんど水に浸かっていました。
「仕方ない、引き返すか・・・・」
先になにがあるか、すごく知りたかった私ですが、
これ以上進んでさらに深くなっては、ずぶぬれで帰ることになる為、
引き返すことにしました。
その時・・・・
トンネルの出口側の草むらから、「ガサガサ」と言う音がしました。
私が、懐中電灯を向けてみると・・・・
誰かが立っている!?
私たちは、一瞬、静まり返りました。
そして、その誰かが、静かに、ゆっくりとこちらに向かって来るではありませんか!!
「ヤベッ!!」
私たちは、180度回れ右で一斉に逃げ出しました。
水たまりを抜けた時点で、今度は「バシャ!!バシャ!!」と
水をはじく音がしました。
走りながら後ろを振り返ってみると・・・・
なんと、その誰かが私たちを追ってきているのです!!
この時、私は自分の体からサーッと血が引く感じがしました。
トンネルの出口付近まで来ると、
「まて」
と言う、女の声がしましたが、
そんなこと言われても、待つ馬鹿はいません。
全力疾走でそのトンネルから離脱し、車に飛び乗りました。
後で考えみれば、あんな山奥をどうして懐中電灯も持たずに女の人がいるのかと考えると、
寒気がしてきました。