不可解な話

波打ち側に埋まっているもの

18 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/06/30(土) 19:34
もうかなり昔の話ですが・・・忘れられないことがあります。

私が幼稚園生ぐらいのとき(もっと小さかったかな)、夕方、家の近くの海岸を祖母におんぶしてもらい歩いていました。
(私は幼い頃、波を見るのがとても好きだったそうです。)
海岸線に打ち寄せる波と平行に祖母は無言でひたすら歩いてくれました。
そのとき、私はその波に透ける砂の中に何かを見つけたんです。
最初、貝殻かな?と思いました。波の泡が邪魔をしてよく見えませんでした。
しかし、祖母が私の気持ちを察してくれたのか、なぜかその貝殻らしきものに徐々にすーっと近づいていくのです。
近づいてみて私は驚きました、それは貝殻ではなく人間の2つの目でした。目というより眼球でした。
砂の中にゴルフボールが埋まるように、眼球が埋まっていたんです。
私のことをじっと見ていました。それに祖母も私にそれを見せつけるかのように、
無言でその場に立ち止まったまま動かないのです。
私はおんぶされていて動けないのと、なぜかその砂の中の目をそらすことができず、
体をただ硬直させるだけで泣くこともできませんでした。
波が何度も打ち寄せるてくるのですが、砂の中の目は水中からでも私から目をそらさないで見つめていました。

どれくらいその場にいたのか正確にはわかりません。
祖母が、その場を離れ、また海岸を歩きだしたとき「な、わかったろ」と独り言のように呟いた言葉が
今でも忘れられず鮮明に耳に残っています。

すでに他界してしまった祖母に、あの時のことをもう聞くことはできず、
幼い頃の奇妙な記憶として一生残ることを考えると聞いておけば良かったと今では後悔しています。

https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/993836343/

-不可解な話
-,


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

不可解な話

音が筒抜けのホテル

432 :ムササビりべんじ ◆TC5.ZMGs :02/04/12 00:41 あるホテルに女性が一人で泊まっていました。 仕事に疲れた彼女は早々と寝る準備をしていました。 すると左隣の部屋のドアが開 ...

不可解な話

二度見してはいけない木

576 :Λ:02/04/20 20:32 世の中に不思議な事がたくさんあります 動物の霊・いろいろな物にとりつく霊などいろいろございます その中の木にまつわる怪奇現象についてお話いたしましょう 私の ...

不可解な話

田中河内介の最期 (牛の首系)

380 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/03/27(火) 18:24 田中河内介の最期 大正時代の始め頃、東京の京橋に「画博堂」という書画屋があって、そこの3階には同好の志が集まって持 ...

不可解な話

犬と吊り橋

869 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/10 08:11 子供の頃、田舎のアパートに引っ越しをしました、そのアパートは大家さんの家の敷地内に建てられていた。 大家さんはおばあちゃん ...

不可解な話

あと一人乗れますよ

827 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/21(火) 15:16 どこかにあった「クラクションを鳴らす霊柩車(?)」に似た話 深夜、窓の外に気配を感じて女は目を覚ました。 部屋は2 ...

© 2025 オカルトペディア Powered by STINGER