63 :ムササビ ◆TC5.ZMGs :02/04/10 03:22
これは以前、友人と肝試しにいった時、実際に私が体験したお話です。
私の住む所から車で1時間くらいのところに、心霊スポットとしては超有名な「O渕」があります。
8年前の夏、当時大学生の私たちは、興味本位でそこに肝試しに行きました。
車で、しかも深夜に近い時間でしたら、当然1時間と経たず到着するはず。ところが、これが一向に着かないんです。
おかしいと思い始めたのは、出発して2時間を過ぎる頃でした。
1本道だし、看板もあっているのに・・・・・・。
しかたなく、私たちはその場でユーターンして戻ることにしたのです。
運転手は私、助手席には当時から霊感には定評のあるT、後ろにはまったく霊感のないYです。
そこから、5分くらい行ったほどでしょうか。
助手席のTが、急に「気持ち悪い」と苦しみだしたのです。
時間も時間なら、場所も場所だけに、私もYも「もしや」と思い、体をこわばらせました。
そのときです。 私がふいにミラーに目をやると、なにか「淡い光」のようなものが、ゆらゆらと見えるではありませんか。
後続車にしてはやけにゆれているその「ゆらゆら」は、あっという間に私たちの車に追いつきました。
そして、驚いたことに、「ふっ」と車の横に並んだのです。
私は、瞬間的にその「淡い光」の方を見てしまいました。
そこにはなんと、青いオーバーオールのようなものを着た5歳くらいの子供が、私の方を恨めしげに見ていたのです。
しかも、その子供には「下半身」がなかったのです。
一瞬でしたが、その子供は私にむかってなにか、いいたげに、口をパクパクさせていました。
そこから、どうやって市街に帰ってきたのか、あまり覚えていません。
ただ、やっと落ち着いた助手席のTが言うことには、その後、その子供はどうにか私達の車に乗り込もうと、窓から入ろうとしたり、
ボンネットの上に乗っかっていたりしたいたそうです。
そして、Tはその少年が最初から最後まで、ずっとこのことを繰り返していたと付け加えました・・・・・・。
「ぼくもそっちにつれてってよお・・・・・・」