都市伝説

大切な落とし物

59 :ムササビ(その1) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 02:33
Kさんは 高校の時に免許を取り、オートバイとつきあい始めて10年以上たつというバイク好きな人です。
普段は一人で峠を走らせる事が多く、会社でも特につるむということもあまりない。

そんな彼に、後輩が出来た。
そのHと言う男は人なつこく、もともと面倒見のいいKさんは 彼をかわいがるようになった。
ある日 昼食をとりながらバイクの話になった。

『ぼく、バイクって乗ったことないんですよ。乗ってみたいなあ』

と、Hが言うので琵琶湖の方へツーリングにつれていくことにした。

『ひえー』

カーブの度に高橋は妙な悲鳴をあげる。
初めてバイクにのるHはしがみつくようにKさんの腰にしがみついた。
琵琶湖を1周するうちに、いつの間にか日が暮れていた。
ライトをつけて、右に左に続くカーブをクリアしていく。
Hのしがみつく手にも力が入る。
車が一台しか通れないようなトンネルにさしかかり、対向車を気にしつつ中にはいると、向こうから対向車のライトが!!
ハンドルを取られそうになりながらも、何とか体勢を立て直した。
Hの腰にかかる手に力が入る。
しばらく走っているとHが不意に言う。

60 :ムササビ(その2) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 02:33
『大切な物を落としちゃいました。さっきのトンネルまで戻ってください。』

トンネルの入り口にたどり着くと、ヘルメットが転がっている。
ああ、ヘルメットが脱げたのか。
近くまで行くと後ろのHが言う。

『おいてかないでくださいよ』

変な感じだったそうです。
そして、気づいたんです。道路の上のヘルメットから聞こえるんです。
目を凝らして見ました。

『ぎゃあ!!』

Kさんは瞬間悲鳴を上げた。
ヘルメットの中には首だけになったHが、悲しそうな目でこちらを見上げていた。

『おいてかないで...』

肩越しに振り返ると、首のない胴体だけが必死にしがみついていた。

https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1018361409/

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