942 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 18:04
結婚式の衣装合わせのことで、都内の某有名ホテルに
行った時、ロビーで中学の同級生に会った。
当時、すごく痩せていて病弱で暗かった人だったが、
ふっくらと普通の人になっていて、よく笑い、よく
しゃべるのでちょっと驚いた。
もっと驚いたのは、ホテルのスイートに泊まっていると
聞いたこと。上でお茶でもとろうと言われるままに
上階へ。すごくいい部屋で、宿泊というより暮らしている
感じだったが、「どうして?」と聞いても笑って答えない。
こういっては何だけど、彼女はホテルらしからぬ普段着で
とても浮いた感じがしてとても不思議だった。
ルームサービスでお茶とケーキを頂き、(彼女の奢り)
そろそろ帰ろうという時「、彼女がふっと「いいもの見せて
あげる」といって、奥のベッドルームにつれていかれた。
カーテンが引いてあって薄暗く、医療器具のカートみたいな
ものが置いてあり、ベッドに裸の髪の長い女の人がむこうを
向いて座っていた。いまだに混乱して、記憶が曖昧なのだが、
大きなオムツをしていた様な気がする。汚れた脱脂綿みたい
なものが、部屋中に散らばっていて、その人は片手が肩の下
のところから無かった。呆然としたまま部屋から押し出され
たが、「あの人はだれ?」と尋ねても「知り合いなの。」と
笑うばかり。急に自分が彼女の事を全く知らない事に気がつ
いて、凄く怖くなり、しどろもどろに別れの挨拶をして逃げ
帰った。彼女はあたふたする私を楽しんでいる様な感じだっ
た。その後、何度もそのホテルに行かなければならなかった
が、もう一度彼女を訪ねる勇気はとてもなかった。
あれから、いろいろ考えたが、もし彼女が何かの犯罪に関わ
っていたなら、わざわざ碌に知らない私に知らせるわけは
ないし、何かの事情があったんだと思う。
彼女はひとりっこで以前お母さんと住んでいたアパートは
もう取り壊されていてない。ベッドルームにいた女の人は
どう思い出してもお母さんではなかったように思う。
若い女の人だったとしか思えない。