87 :ムササビ(15話目上) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 04:16
もう5年程前の出来事です。
当時付き合ってた彼女と、2人で鳥羽水族館に行った時の事でした。
僕は買ったばかりのスポーツカーに彼女を乗せて、
鳥羽水族館に行き、楽しんだ後、付近をドライブしていました。
パールロードとゆう名の道路を通った時の事です。
時刻は、6時半頃だったでしょうか・・・
平日とゆうこともあってか、僕の前には、見渡せる限り、車が走ってませんでした。
「going my way」
そう叫びながら、軽快に車を走らせていました。
辺りが多少暗くなってきた頃。後方から1台の車が近づいてきました。
そして真後ろに来るやいなや、パッシングをしてきました。
バックミラーで確認すると、その車はタクシーでした。
結構スピードを出していたのですが、ピッタリと後ろに付けられていたので、
僕は、走行車線の方へ進路変更し、タクシーに先に行かせようとしました。
すると・・・
そのタクシーは抜き去るどころか、減速して、僕の車の後ろにピタリと進路変更してくるのです。
僕の車とタクシーの他に車は走ってません・・・
「何なんだ?」
と思ってると、またもや、タクシーが後ろからパッシングをしてきます。
88 :ムササビ(16話目下) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 04:17
「この車に異常でもあって、合図してくれてるんじゃない?」
と彼女が言うので、車を路肩に停めて、車を一通り見回してみました。
別に異常なし。
その間にタクシーは先に行ってしまったのですが、
何メートルか先の所で、僕たちを待ってるかのように、停車しています・・・
僕は気にせず先に走りだしましたが、
またも後方から、近づいてきては、パッシングをしてくるのです。
いい加減、腹も立ってきたのですが、
もうすぐ最終出口に近づいてきたので我慢することにしました。
タクシーが真後ろに付いてから、約5キロの間、
結局10回以上パッシングされていたので、
出口についたら、車から降りて文句を言ってやろうと思っていました。
出口について車から降り、後ろのタクシーに文句を言いに向かいました。
運転手と後ろに乗ってた客が僕をじっと見つめています。
僕はタクシーの窓をコンコンと叩き、
「さっきから、何か用か!」
と言うと、運転手が言いました
「走行中、お宅の車の窓の外から、何回か女の人が車の中へ入ろう、
入ろうとするのが見えたので、その度にパッシングをしたんだ。
あきらかに普通の人間じゃない女だったけどな・・・」
すると後ろに乗ってた客が
「俺も見たから嘘じゃないよ・・・この変じゃ珍しい事ではないけどな」
と教えてくれた不思議な体験でした。