*ブログ主注
このお話は長谷川龍生の借りた家の続きです。
761 :中岡先生:2001/02/26(月) 00:58
怖がってくれた人がいたので、調子こいてまた書く。
というか、当時、龍生氏の話は自分がマジ怖かったから。
龍生氏は14,5歳くらいの頃、けっこうな規模の材木商の
家に丁稚奉公として居候していた。
すでに身寄りはなく、ものすごく遠い親戚関係にあった
その家に住み込んで受験勉強をしていた。
ある夜、2階にあてがわれた狭い部屋で、
龍生氏はいつものように受験勉強をしていた。
すると、すーっと部屋の空気が変わったような気がして
「あれ、なんだろう」とあたりを見回した。
見ると、何か目の前がキラキラとしている。
天井から何かが降ってきたような感じだ。
さらによく見ると、何かが降っているのではなく、
老婆が逆さまになって自分の頭の上あたりをぐるぐると
回っていたのだ。見たこともない老婆で、
体は半透明で向こう側が透けて見えたという。
龍生氏は「ああ、どこかのおばあさんだな」
と思ったが、別に恐怖心は覚えなかったという。
(その辺が、龍生氏のなんというかすごいとこだが)
762 :中岡先生:2001/02/26(月) 01:01
翌朝、家のご主人にそのことを言うと、
「そうか、出たか」
と言い、老婆の特徴を根掘り葉掘り聞いたという。
そして「やっぱり・・・」と呟いたらしい。
龍生氏はその時初めてゾッとしたという。
その老婆とご主人か、あるいはこの家との間になにか
因縁があるのだなと思ったが、それ以上ご主人は
なにも言わなかった。
それからご主人は2階の龍生氏の部屋に神棚を作り、
毎日お神酒をあげるようになった。
ある日、龍生氏が部屋をはたきをかけたりして掃除していたところ、
ご主人が上がってきて、雑談をしていた。
するといきなりご主人は、神棚のお神酒をぐいっと飲み干したのだ。
「あ、おじさん、ダメだよ! それは古いよ!」
と龍生氏は叫んだが、ご主人は「大丈夫だ。これは神様のお酒
なんだから」と笑ったという。
ところがそれからご主人は高熱を出し、あっという間に亡くなって
しまった。医者の診断はチフスということだった。
ご主人が亡くなったことで、その家はあれよあれよという間に
傾いていき、奉公人もひとりふたりと去り、一家離散に
なってしまったという。龍生氏もいるところがなくなり、
それからかなり苦労することになった。
763 :中岡先生:2001/02/26(月) 01:02
と、また一家離散系の話。
その老婆が何者かなのか、話だけでは分からない。
こうなったら、龍生氏にもろもろ話を聞いてみようかとも
思ったりしてる。(>751さん。ネット検索したら
たしかにご存命のようでした。ほっ)
なにか、一家離散とか、一家惨殺とかって怖くない?
家制度に潜んでる得体の知れないしがらみというか・・・
背中が寒くなってきたので逝ってくる。
以上、プレステージネタ終わり。