466 : :2001/08/09(木) 22:14
ある日友人Nとその家族は、夕ご飯に近所のファミレスに行ったらしい。
さて、食べ終わる頃にNの妹が用を足しに、そこのトイレに入った。
前置きをしておくと、そこのファミレスのトイレは、特になんのウワサも
怖いいわれも無い。
お手洗いには他に誰もいなかった。
Nの妹はまず洗面所で手をすすごうと鏡の前に立つ。右下にはゴミが半分以上
入った、フタの無いくず入れがあった。
ふと、そのくず入れが気になった。なにか変な物が見えたのだ。
最初は解らなかったが、鏡ごしにじーっと見てみると、紙くずなどに混じって
肌色のものが見える。何度否定的に見ても、それは「人の肌、それも肩の部分」に
間違いなかった。
そこで止めておけばいいものを、Nの妹はよほど我慢できなかったのか一人で
そのまま個室の方に入って用を足したらしい。剛の者である。
467 : :2001/08/09(木) 22:15
最終的には、お店の人に気がついてもらうまでずっと閉じ込められたらしい。
その間のNの妹の気持ちはどんなものだったのか聞かなかったが、私だったら
泣き出してるかもしれない。
その日から、Nの家で奇妙な事が起こり始めた。
深夜、誰もいないはずの部屋での足音、台所で水が出る音やコップが
鳴る音が聞こえてくる。妹が何か連れて帰ってきてしまったらしい。
そのしばらく後、Nは私に会った時こんな話をした。「最近、こんな夢を見たんだけど・・・」
真偽は解らないが、Nは暗示的な夢をよく見るをいう話らしい。これまでも
私の部屋に初めて来た時に「この部屋夢で見た。あっちのカーテンの所に
人形がない?・・・ほら!」とかいう事があった。
468 : :2001/08/09(木) 22:16
ともあれ、Nが見た夢はこういうものだった。
夢の中でNは自分の部屋にいる。すると、突然扉を開けて見も知らぬ男が
入って来た。ビックリするNは、誰だ、とその男に尋ねる。しかし男は繰り返し
「ここに・・・住まわせてもらいます」
としか言わない。
Nは気持ち悪くなった。その時、妹が扉の所にいる事に気がつき「ねえ、この人
誰よ」と聞いた。だが妹も一つのセリフを降り返すだけ
「その人・・・・自殺・・・だって」
全くわけが解らないNを置いて、男は住む気マンマンで荷物を運び込んでくる。
荷物を見てNはビビッた。
幾つものダンボール全てに入っていたのは、半透明のゴミ袋に包まれた、淀んだ
汚水、汚水、汚水・・・・。
そこで目が覚めたという。
469 : :2001/08/09(木) 22:16
また、こんな話をしだした。「この間雨が降った時な・・・・」
夕方雨が降り出した。もう辺りは薄暗い。Nの妹がまだ学校から帰ってこないのを
心配した母が、Nの妹の携帯に電話をいれた。「あ、もしもし・・・」妹は、今ちょうど
下校途中だった。カサが無くて大丈夫?とか話していると、妹の声の後ろから
しきりに妹に話し掛ける声が聞こえてくる。
(誰か友達と一緒らしい)と思った母は安心して電話を切った。
もちろんお約束通り、その時妹は一人で帰っていて周りには誰もいなかったと
いう事が後に判明。
さすがにヤバいという事で、家族総出でお寺までお払いに行き、それからは
不自然な事が起こらなくなったらしいが・・・・。
あそこのファミレスには、もう二度と行かねえ・・・・(わりと近所)。
以上。すんません。