560 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2000/12/02(土) 01:09
これは大学に入って独り暮らしを始めた頃の話なんですが・・・
いつもと変らず金縛りに遭っている時にその事件は突然起きました。
「い、息ができん!!」正確に言うと息苦しいが正解なのですが
それは長い長い歴史の中で初めて経験する金縛りでした。
今までは「オイオイまた誰か身体をペタペタ触っているよ」とか、
「ちっ、オレの手首握るんなら、ついでにチン○も握ってくれや」
と言う様な、かわいい金縛りが主流でした。
「死ぬな、これはマジに」いつもと一味違う攻撃に死を実感しました。
なぜ息が出来ないかと言うと今回は私の顔に覆い被さってきているからです。
ハァハァ細かく息をしていたのですが、それも時間とともに疲れてきてしまい
「もう~いいや、楽になるかな」と気持ちが折れそうになるたびに
「コンパ!オンナ!コンパ!オンナ!コンパ!オンナ!」と呪文の様に
頭の中でつぶやいていました。
しかし苦しさにはやはり勝てず、生への執着心が薄れてきた頃、
薄れ逝く意識の中でいったい顔に何がのっかってるんだよと考えて見ると
ひとつだけ思い当たることがありました。
「オートバイ?」
そうです私はバイク購入の為、その当時タウンページほどブ厚いバイク雑誌を
仰向けに眺めながら眠りについてしまっていたのです。
「こんなアホな死にかたはできるか!三面記事で物笑いやん」
新しいモチベーションを得た私が必死に金縛りを振りほどいたのは
言うまでもありません。
息もできないくらい
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