不可解な話

地蔵の頭巾

527 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/06/28 23:28
Aさんは友人数人とともに夏の夜、危険を承知でそこへ行った。”危険”というのは辿り着くまでに急斜面を下りなければならないから。
そして、大昔、橋から落ち何人もの人間が命を落としているという事実があったからである。
「あ、コレだ、コレだ。」そこには死者の霊を弔う地蔵が、崖にうがたれた大きな穴の中に安置されていた。
Aさんはカメラを片手に梯子を上った。写真を撮ろうとしていたのだ。
「でも、顔がわからないよな」
地蔵には頭巾が被せられていた。だが、それは顔にかかり表情を覆い隠していた。
そこで、彼は頭巾をずらし、暗闇の中でシャッターを切った。
「うわぁ」
「どうした?」
「眼が、眼が開いてた」
「──嘘──」
だが、河合さんの顔は真っ青。その言葉を疑う者は誰もいなかった。
「行こう」
中の一人がそう言い全員がその場を後にしたという。
だが、車まで戻る最中、河合さんが奇妙なことを口走り始めた。
「まぶしい、まぶしい……」
「どうしたんだ」
「まぶしいんだ。まぶしくて眼が良く見えない」

夜である。辺りは暗い。まぶしいと感じるようなものはない。
「ちょっとその帽子貸してくれないか」
河合さんは友人の一人が被っていた帽子をひったくると、それを目深に被ったという。
「これでいい。やっと落ち着いた」
その姿は当に地蔵そのもの。皆が言葉を失った。

その後河合さんは眼鏡をかけるようになった。
急激に視力が低下したからだが、そこに行ったメンバーは皆、それが”地蔵”と関係していると思ったという。

https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1021887980/

-不可解な話
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

不可解な話

1匹のお稲荷様

20 :トロ:2001/01/30(火) 21:09 いかどうかは分からないんですが不思議な話かなぁ・・・。 10年程前父の田舎へ行きました。N県の山中です。 従兄弟達と夜はお約束で怖い話になりました ...

不可解な話

ベランダから落ちたお婆さん

152 :ムササビ的33話目 ◆TC5.ZMGs :02/04/10 05:24 3年ほど前の話です。 当時僕は5階建てのビルの五階の部屋に住んでいました。 町中のビルで、窓を開けると小さな路地をはさ ...

不可解な話

ドスの効いた幼女

273 :ムササビ81 ◆TC5.ZMGs :02/04/10 07:29 コレは、家の高校の先生から聞いた話なんですが・・・。 先生が仕事で遅くなって最終の電車で帰ろうとしたそうです。この時、 時計 ...

不可解な話

吊り橋とストップウォッチ

406 :1:2011/12/06(火) 23:53:24.30 ID:PhCnRfl90 もう卒業して3年くらい経つけど、学生時代の話。 自称霊感がある先輩ってのがいて、同じサークルなので たまに飲 ...

不可解な話

サンリオピューロランドの新人キャスト

211 :粗ちん衛門 ◆3694jjsU :01/11/16 05:33 ■存在しなかったキャラクター■ 拙者がはじめてバイトをした勤め先、●ンリオ・●ューロランドでの 出来事でござる。拙者、ショー運 ...

© 2026 オカルトペディア Powered by STINGER