ほっこりオカルト

真夜中の面会

439 :351:02/04/28 17:03
これは、私の父親の話です。
私の父親は、十年ほど前に大腸がんを患いました。
幸い、発見が早かったのと、場所が良かったらしく人口肛門
を付けたりすることなく、少し大腸を切り取るだけで
いいことになりましたが、大きい手術であることに変わりなく、
本人は死ぬかもしれない・・・。と思ったそうです。

手術も無事終わり、病室に入って何日か過ぎた頃
寝ていた父は、誰かの気配を感じたそうです。
その、誰かの気配は心配そうに、しばらく自分を見下ろして、
もう一人いた看護婦さんらしき人と、枕元の方向に
行ってしまったそうです。
「ああ、母ちゃんかな~(私も母親の事)」
と思っただけで、怖くなかったそうです。

何気に時間が気になった父が、時計を見たら
2時。
お昼かと思いきや、まだ部屋は暗く
「こんな夜中に何しにきたんや?」
と思いつつ寝てしまったそうです。

440 :351:02/04/28 17:05
翌日、母に聞いたところ、勿論そんな時間に面会に
行くわけがなく、不思議に思っていたのですが
よくよく思い出すと、看護婦さんの服装が変だったらしいです。

服装というか、帽子が今のナースキャップではなく
大きなぶかぶかの、昔の看護婦さんがかぶっていたような
ものだったらしいです。
そして、病床の枕側は壁でそっち方面には人間が
行けるわけがないと気付いたとき、父はある人物に思い当たりました。

父の母親・・・つまり、私の祖母は父が中学生の時に
まさに、今父が入院していたこの病院で亡くなったそうです。
父の記憶では、亡くなったときの病棟も同じ場所だったそうです。

「母さんが心配して、見に来てくれたのかなー・・・。」
そう呟いた父は、少し嬉しそうな顔してました。

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