不可解な話

信じて待て

475 :ムササビりべんじ79 ◆TC5.ZMGs :02/04/12 01:40
長い話になります。
3年前、先輩二人と山に登ったときの話です。A先輩は山に慣れていましたが、
B先輩と私はまだ初心者でした。最初は順調に登っていったのですが、途中で
雨が降りだしました。やむ気配がないようだったので、一度、中腹の無線小屋に
戻ることにしました。ところが、その下り道で地すべりが起き、しかも私が脚を
傷めてしまい、足止めを余儀なくされたのです。A先輩は一人で無線小屋へ行き、
助けを呼んで来ると言い、慎重に山を下り始めました。

その日はA先輩は戻りませんでした。

夜が明けると救助のヘリが見え、私とB先輩は無事に救助されました。A先輩から
3時間ほど前に救助の要請があったとの話でした。しかし、そのヘリにはA先輩の
姿はありません。自分はそのまま病院に行き、A先輩のことはB先輩に任せること
になったのですが、次の日に見舞いにきたB先輩は私にこう言いました。

「Aの奴、あの地すべりを越えた辺りで死んだんだってよ、野犬かなんかに襲われたって話だよ」

でもA先輩が死んだとされる時間は私たちと別れた直後。
救助を呼ぶ無線は助けられた3時間前のはず・・・
では誰が救助の要請を?私たちが避難していた場所をA先輩以外の誰かが
知ってるはずもない・・・それに無線の主はA先輩の姓名を名乗ったらしい。
私はきっと先輩が助けてくれたのだと信じています。

「必ず救助を呼んでくるから、俺を信じてここを動くなよ!」
別れる前に、先輩はそう約束していったのですから・・・

https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1018361409/

-不可解な話
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

不可解な話

疲れた顔

101 :ムササビ(19話目) ◆TC5.ZMGs :02/04/10 04:27 高校の生物の先生の体験談です。 当時、彼は独身で一人暮しをしていました。 ある日、彼はとても疲れて帰ってきました。 ...

不可解な話

筋斗雲?

222 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/05/30 12:45 恐いっつうか不思議な話なんだが一つ。 私は昔東北の田舎に住んでいたんだが、まだ小学生の頃 近くに親戚の同年代の子供が住んでて ...

不可解な話

枕元の鬼

747 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:2001/08/17(金) 22:12 3日に田舎の墓参りに行ってきた。 毎年恒例で、俺は東京で一人暮らしして 初めての里帰りだった。 寺には一族郎党が集 ...

不可解な話

淡路島の日本軍博物館

793 :蔵ぞう:2001/01/23(火) 08:07 2年前、兵庫県淡路島に遊びに行った帰りに、南淡町の「若人の広場」の近くで お城の石垣をくりぬいてつくった博物館らしいものを発見したんだ。 もち ...

不可解な話

オープンチャットでナンパ

250 :破壊の宴:2001/02/17(土) 04:20 その娘との出会いは。。。。去年の10月の終わりか、11月の始め それぐらいだったと思います、その時はまだ俺は「オープンチャット」 の方でネッ ...

© 2025 オカルトペディア Powered by STINGER